工作室あとりえみどりは、聖学院みどり幼稚園の「豊かな園庭」や、「子どもたちの興味に寄り添った教育環境」を活かし、アート・工作を通して、子どもがより自由に自己表現を学んでいく場を用意するために開かれました。日々のあそびの延長線上にある、それぞれの興味を大切にして、「一歩先の表現」をおとなの手を借りながら形にしていきます。


授業構成

授業は月2回、基本的には平面絵画授業と工作授業(または集団課題)を子どもの反応を見ながら交互に行います。

※例外的に夏休み期間など変則的になる場合もあります。


月2回コースは両方の授業を毎月受講頂けます。

月1回コースはどちらかの授業に1回入ります。


基本的には月2回の子どもが優先的に授業にはいり、各授業定員10名までの残りの枠に、月1回の子ども達が入ります。

平面絵画授業では「継続的に研究する」ことから素材への向き合い方、見る力、描く力を養っていきます。


・絵の具の調合

 素材と混ぜて質感を変えてみる

・道具を変える

 ローラー、筆の硬さ、スポンジなど

・テーマに沿って描いてみる


時間をかけて継続的に向き合い、過去の作品とどんな部分で変わっていっているか、個別に振り返りながら目標をもって取り組みます。

工作授業は新たな素材や技術に出会う場として、さまざまな立体的課題に挑戦します。


意図的に物質を構築しようとしていくとき、モノの強度や相性、質の違いや扱いの難しさなどに直面していく事になります。そういったままならなさも体感しながら学んでいきます。

※いくつかの回を重ねてゆっくり作品をつくっていく場合、サークルタイムを完成後だけに行う場合もあります。子どもたちの作業の進み具合や興味によって授業のながれを柔軟に変化させて行きたいと思っております。


教室理念

当教室では、おとなの考える優劣で「上手な作品」を作ることよりも、それぞれの子どもが自分軸で「私が、僕が、よしとする作品」づくりを繰り返していくことで、自分のことを自分で選び取る感覚や、自分が「こうしたい」「こうありたい」を考えるチカラを鍛えることを目指したいと考えています。


また、子ども達が普段あそび生活している環境で、ときには保育のプロの意見も取り入れながら、それぞれの育ちや興味に沿ったカリキュラムづくりができ、室内での造形のみならず広い園庭や自然の素材と親しみながら創作活動ができるのが、ほかの絵画教室とは異なる強みです。


幼稚園で自由に自分のあそびを決めているように、子どもたちが自由にそれぞれの創造性を育み、卒園した子どもたちにとっても、この場が長く居場所として愛されるよう、努めていきたいと思います。

工作室あとりえみどり

河野 智美

東京造形大学 造形学部 絵画専攻 卒業